こんにちは。
日本顎咬合学会という学会の「口腔がん」をテーマにした一般市民向けの公開フォーラムに参加してきました。コロナ禍ということもあり会場での開催はなくインターネット配信のみでしたが、かかりつけ歯科医師はお口の専門家として口腔がんを早期発見し早期治療につなげていく、口腔がん治療の最前線にいるということを再確認するとても良い機会となりました。
2019年にご自身の舌癌を公表された堀ちえみさんの講演もありました。患者さんの立場でがんが発見される前の初期のお口の異常から治療後のリハビリまで、症状だけでなく家族のサポートや気持ちの変化まで語っておられました。舌の再建手術まで受けられていますが、発音はとても明瞭で、ここまでリハビリを頑張ってこられたのがよくわかりとても感銘を受けました。2019年当時は私も大学病院の口腔外科で口腔がん治療に携わっておりましたが、報道があった後は、患者さんからの受診希望がとても増えたのを覚えています。口腔がんは珍しいがんですので、発信力のある方に啓蒙活動を行っていただけるのは患者さんだけでなく、私たちかかりつけ歯科医やそこで働くスタッフの意識を高め、がんの早期発見にもつながりますので、とても頼もしいです。
当院でも「口腔がん検診」を実施しています。口腔がんはもちろん、口腔がんに至る前の口腔潜在的悪性疾患を評価し日常生活についてもアドバイスさせていただきますのでぜひご相談ください。
院長
口腔がん検診についてはこちらのページもご覧ください